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安心はつながりから生まれる — Life base代表・露崎直美さんに聞くこれからの地域のかたち 大塚瞳
2024年9月に設立された、「ゆるくつながる人生100年時代のコミュニティ」を標榜に掲げる一般社団法人Life base。これからの地域にどのような安心をもたらすのか。代表の露崎直美さんにお話を伺った。
【つながりの希薄化への危機感から生まれた活動】
露崎さんが語ったのは、現代社会におけるつながりの希薄さへの強い危機感。デジタル化の進展によってライフスタイルや価値観は多様化している。また、未婚率の上昇や平均寿命の延びとともに、単身で暮らす高齢者も増えている。かつて当たり前だった地域や家族との結びつきは弱まり、「いざというときに頼れる人がいない」という状況が広がっているという。
そのなかで露崎さんが目指したのは、無理のない距離感で人と人が支え合える関係だ。近すぎず遠すぎない、「ゆるやかなつながり」を持てる場。いわゆるサードプレイスとして、同世代が安心して集える場所をつくりたいーその思いがLife base設立の原点にあった。
【3つの取り組み】
現在の活動は、大きく3つの柱で展開されている。
一つ目は、人と人を結び直す「つながる事業」だ。交流会やセミナー、勉強会を通じて、日常の中で自然に関係性が育まれる機会を提供している。
二つ目は、「暮らしと終活サポート事業」。お墓や老人ホーム探しといった現実的な課題に加え、終活サービスに関する情報提供も行っている。一人暮らしの不安に寄り添い、第三者的な立場で支える“伴走者”としての役割を担いたいと考えている。
そして三つ目が、移住サポート事業だ。我孫子という地域の魅力を伝えながら、今後はセミナーや街歩きを通じて移住希望者を支援していく予定だという。
【「支え合い」をアップデートするこれからの挑戦】
今後の展開について尋ねると、露崎さんは「地域課題に応じて、支援の幅を広げていきたい」と語った。
具体的には、離れて暮らす家族や単身高齢者をLINEなどで見守るサービスや、生前整理・遺品整理の支援といった新たな取り組みを検討しているという。特徴的なのは、「お世話する・される」という一方向の関係ではなく、同世代同士が対等に支え合う仕組みを重視している点だ。
さらに、地域コーディネーターとの勉強会の充実にも力を入れていく考えで、多様な世代や関心に応じた学びと交流の場を広げていくという。
【「ゆるくつながる」という選択】
取材を通して印象に残ったのは、露崎さんの語り口の柔らかさと、その言葉の奥にある確かな実感だった。
とりわけ心に残ったのが、「ゆるくつながる」という考え方である。過度に踏み込まず、それでいて孤立もしない。地域との関わり方をあえてそのように選ぶ姿勢は、これからの地域コミュニティのあり方を考えるうえで、大切なヒントになるのかもしれない。